電子錠とは?電気配線・電池式どっちがいいの?

電子錠とは?電気配線・電池式どっちがいいの?

電子錠は、電気を使って鍵を開けたり閉めたりできる錠前ですがその種類は多く、電源については電池だけで動くもの、配線から電気を持ってきて動くものがあります。

電子錠と言えば導入費が高い!今は家庭でも手が届く存在に

少し前までは電子錠といえば配線工事がいるため導入費が高い・工事も大規模、ということもあって、すでにあるオフィスに後から導入するのが躊躇されがちでした。

ですが電池式なら設置が簡単でなにより導入費が安く、すでにあるドアにも後から取り付けられるため、電子錠といっても家庭でも手が届く存在になりました。

一般的な仕組みは、鍵を開けるためのサムターンを電気を使って回すというようなものが多く、サムターンに被せて取り付けます。屋外側の読み取り機で認証された場合、室内側のサムターンを回して鍵が開けられるというようなものなので、取り外せば原状回復もできます。

配線が必要な電子錠は大規模な建物向き

配線が必要な電子錠(電気錠)は、様々なドアと操作盤で連動している大規模なオフィス・ビルや、マンションの各家のインターホンとエントランスキーが連動している、といった場所で使われています。

機能も豊富、セキュリティとの連動も可能

リモコンキーやテンキー・ICカードキー・指紋認証などの鍵開け方法に多様性があり、ドアから離れた操作パネルから遠隔操作ができる、インターホン・セキュリティーセンサーやカメラとの連動、タイマー設定、操作履歴の保管、停電時の動作設定なども出来ます。

ただし導入費が高い、工事も大規模

電源が安定しており、大規模なビルやマンション、管理するドアが多い建物では配線が必要な電子錠が向いています。ただ、ドアに電気錠を取り付け、壁や床に電気配線を埋め込む、各機器との連動、操作盤の設置など、工事費用の高さ・工事期間の長さを考えると、建て替え・リフォーム・建設中などでないと導入はしにくく、予算がない場合は難しいでしょう。

電池式なら設置が簡単、導入費が安い

そこで登場したのが、電池式の電子錠。配線が必要な電子錠と違って、導入するには電子錠を購入するだけ。別途鍵屋さんに依頼するといった場合には工事費も必要ですが、壁や床に穴をあけないので費用の差は歴然。中規模・小規模なビル、いくつかのドアにだけ電子錠を取り付けたい、賃貸のマンション、貸しオフィス、シェアハウス、家庭の鍵としても導入が進んでいるほど、手軽に使えるのが電池式電子錠のメリットです。

電池式は機能が少ないのでは?オフィスでも活用できる?

電池式の電池錠は、イメージで言うとただ開けられるだけといった感じでしょうか。ですが今の電池式電池錠は、機能も大変豊富で、使われ方の幅も広がっています。

便利なポイントその1:開け方いろいろ

電池式といえど、開け方はいろいろあります。テンキーで暗証番号を入力して開けられる以外にも、赤外線通信やBluetooth・ZigBeeなどの無線規格を使って、ICカード・リモコン・スマートフォン・携帯電話を使って一定の距離から開けられるのです。人の出入りが多いオフィスではいちいち鍵を開けたり閉めたり、会議室や資料室・サーバールームなどの鍵を貸したり返したりと、手間もかかりますが、社員それぞれのICカードや社用携帯を使用して開けられると鍵の管理がしやすくなります。

便利なポイントその2:離れた場所から鍵が開けられる

通信距離は家の2階からでも届くので、2階のベランダで洗濯を干しているときに子供が帰ってきてもパッと開けてあげられたり、キッチンで作業をしているときに来客がきても便利に使えます。カメラ付きドアホンとセットで使うと、マンション同様の仕様にもなります。オフィスでも席に座ったままでもドアの開錠をリモコンからできます。

便利なポイントその3:セキュリティ機能で安心

例えば間違った番号を何度も入力すると警報がなる、鍵を壊そうとしているのを検知すると警報を鳴らす、もし番号を誰かに知られたり覗かれたりした場合や、ICカードを紛失した時はすぐに情報を書き換えられ、不正に侵入されることを防ぎます。

便利なポイントその4:入退室記録も可能

オフィスの場合、だれがいつ入室・退室したか履歴を確認する必要がでてくることがあります。各電子錠に、ICカードやスマートフォンの情報が登録されており、USBで本体から履歴を取得しPCで管理できる機能をもった電池錠もあります。

さらに使用の幅が拡がるWi-Fi型の電池錠

電池錠と無線LANが繋がることにより、さらに便利になった電池錠が、今人気となっています。

Wi-Fi通信がある環境であれば距離は問わず、リアルタイムで遠隔操作ができる点が何よりの強み。階問わず、場所問わず、離れた場所にあるオフィスの鍵も管理できてしまいます。

入退室履歴から勤怠管理を行う

離れたオフィス、地方にあるオフィスの鍵を遠隔で開けられる以外にも、社員が持っているスマートフォンやICカードでの施錠・解錠履歴をリアルタイムでチェックでき、勤怠管理が出来ます。

従業員の増加にもすぐに対応、利用者情報の入れ替えが簡単

通常の電池式の電子錠は、各電子錠に利用者の鍵情報を登録していくのですが、Wi-Fi型ならスマートフォンやPCから全ての電子錠に利用者を一括登録・一括削除できます。

また鍵が使用できる期間・時間を定めることも出来ますので、シェアオフィスや短期間の宿泊施設などでお客様に鍵を発行してお手持ちのスマートフォンから開錠・施錠してもらうことも可能!無人で運用できる点はWi-Fi型の大きなメリットです。

運用には注意も必要

電池切れにはご注意ください。電池がなくなりそうになると、音・マークなのでお知らせはされますが、取り付けている場所が多い場合は、管理に注意しましょう。

利用に関しても注意しなければならないことがいくつかあります。特に適切に管理されているスマートフォンから操作しなければ、外部から不正に解錠されてしまう可能性があるので、非常に危険です。利用の際にはできれば会社内で管理されているスマートフォン、ICカードを貸与することにより、適切に鍵を管理していくことが望ましいと言えるでしょう。

また、無線LANを使用しているので、鍵を管理するためのパスワードについては十分注意する必要があります。定期的に変更するだけでなく、外部から不正に利用されないように、二段階認証を活用するなどして、流出した場合に備えることが出来るのです。

また、Wi-Fi型電子錠を利用する際には利用記録をとっておくことも重要になります。利用記録を遡ることにより、誰が使用したのかを調べることが出来るだけでなく、不審者が侵入した際に証拠として確保することが出来るからです。そのデータは裁判などで証拠品として提出することになるので、外部からデータを改ざんされてしまわないようにすることも必要になるのです。

家庭では電子錠とスマートフォン・ICカードなどの媒体間でのみ通信ができる、赤外線・Bluetooth通信の電子錠をオススメします。

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