鍵の種類と選び方

鍵の種類と選び方

鍵は形・開け方・閉め方が違うほか、防犯性もつける場所もそれぞれ違います。なんとなく似ている鍵であればいいんじゃないか、と思ってしまいがちですが、旧製品のシリンダーの中にはピッキングに非常に弱い鍵もあります。まずは主な鍵の種類と鍵の選び方についてご紹介していきます。

鍵の形

まずは鍵穴にさす方の鍵の形を見てみましょう。

ギザギザの鍵

鍵の側面に切込みがいくつもはいったギザギザの鍵、10年以上前まではまだまだ家庭の鍵として普及率が高かった鍵です。ギザギザが片側にしか入っていない鍵を「ピンシリンダー」と呼び、両側にギザギザがある鍵を「ディスクシリンダー」と呼びます。ギザギザが少ない、段差が少ないほど防犯性が弱くなり、また旧型のディスクシリンダーは過去にピッキングのターゲットとなる程防犯性が弱かったため、現在家の鍵として使っている場合は交換しましょう。旧型のディスクシリンダーは、鍵の持ち手に「MIWA」のロゴが縦に入っており、かぎ穴は「く」の字のようにあいています。

ピッキング対策されたディスクシリンダーもありますが、念のためにもMIWAで言うと最新のU9シリンダーへ交換しておくとひとまず防犯性は上がります。

デコボコの鍵

鍵の表面・裏面にデコボコとくぼみがあれば、「ディンプルキー」と呼ばれるピッキングに強い鍵となります。ギザギザの鍵よりもピンが読み取りにくいので、防犯性が高いのです。ディンプルキーのおおもとの構造は、ピンシリンダーと実は同じ。ただ、ギザギザタイプの鍵はピンの配列は1列ですが、ディンプルキーの場合は3列縦横方向から出ているので、ピッキングするにはかなりの技術が必要で、ピッキングの工具が入らないように工夫されている鍵穴はプロでもピッキングできないでしょう。一般的なディンプルキーは3列ですが、更に高性能なものだと4列・5列タイプもございます。

マグネット式の鍵

鍵に詳しくない方は見た目からはディンプルキーと勘違いしてしまうかもしれません。鍵には小さな磁石とダミー用磁石がいくつも埋め込まれており、鍵穴の中にあるピンが反発・吸引され正しい位置に揃うと鍵が回ります。マグネットキーは合鍵を作っても精度の違いがあまりないのが特徴ですが、磁力が落ちたりマグネットが取れてしまったり、耐久性には問題があります。

鍵の選び方

防犯性が必要な玄関の鍵や裏口の鍵には、上記にあるピッキングに非常に弱い鍵、旧製品を選ばないようにしましょう。すでに廃盤になっている鍵もありますが、在庫がある限り通販やホームセンターには商品があります。安いからと言って選んではいけません。

鍵の選び方として、ピッキングに10分以上耐えることができるもの。この耐性は鍵のパッケージ、各メーカーの商品紹介に書かれています。更に安心さが欲しい時は、鍵穴壊しに10分以上耐えるものを選びましょう。

シリンダータイプのもの以外にも、ドアノブと一体型になっている円筒錠、引き戸の鍵、クラシックな外観の装飾錠でもピッキング・鍵穴壊しに強い物があるので、引戸だから防犯性が弱いという事にはなりません。

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