東京都の空き巣被害(平成27年度)

東京都の空き巣被害(平成27年度)

東京都内で起きた侵入窃盗件数については警視庁にて年度ごとに発表されています。侵入窃盗には、空き巣以外の侵入手口についても含まれていますが、まずは平成27年度の侵入窃盗認知件数はどうだったのでしょうか。

東京都内の侵入窃盗件数【6,324件】

侵入窃盗は1年に6,324件の被害が確認されました。平成23年の8,042件から年々減少、前年度比は-601件となりました。
では侵入手口別に発生件数をみてみましょう。

空き巣 2,565件

空き巣は家に人がいない間に入ってくる泥棒で、認知件数としては全体の40%を占め、一番多く発生しています。

出店荒らし 1,925件

出店荒らしは2番目に多く、全体の21%を占めています。出店荒らしとは文字通り、お店が営業時間を終えて誰もいなくなったあと侵入し、泥棒を働く手口です。

事務所荒らし 594件

事務所や会社に侵入し、夜中や人がいない隙に泥棒を働く手口。全体では9.4%を占めています。

忍びこみ 494件

忍びこみは、夜限定の手口です。夜に家に人がいる状態で、寝ている隙に泥棒を働きます。意外と多く494件、7.8%を占めています。

居空き 232件

居空きは家の中に人がいる場合でも見つからないように侵入して泥棒を働く手口です。テレビを見ている時、お風呂に入っている時、隙があれば入ってきます。こちらは全体の3.7%、割合は少なく感じますが2日に1件発生していることになります。

金庫破り 100件

あなたの貴重品・金庫が狙われています。こちらは手提げ金庫を除いた金庫で、壊された金庫から金目の物が盗まれた件数。230件で3.5%を占めています。

その他 884件

学校荒らし、病院荒らしを含むその他の場所での侵入窃盗件数は884件ありました。

減少傾向にある理由と依然としてなくならない侵入窃盗

年々減少していることは数値でわかりますが、依然として数百件程度の減少しかありません。都市部ではタワーマンションやオートロックの家が増えて来ており、新しいマンションでは初めからディンプルキーがついています。戸建ての住宅も、ハウスメーカーでは防犯性の高いディンプルキーを採用しています。

状況的に泥棒にとっては入りづらい住宅が増えている事は間違いないですが、こうした防犯性の高い家は住人に油断をもたせることもあります。鍵を閉めていないドアから入ってきたリ、泥棒も侵入方法を練ってきますので、確実に戸締りだけは必ずしておきましょう。マンションも屋上から入ってきたリしますよ。

侵入窃盗は住人に見つからなかった場合の犯行

お気づきかもしれませんが、侵入窃盗とはどれも住人の隙を狙う・見つからないように犯行をする、また人が誰も居ないことを事前に確認して侵入する、いわば私たちとは出会わないように侵入するのですが、強盗はこれに含まれていません。

強盗は人がいてもおかまいなしで、暴力・凶器を所持している事が多く、最悪の場合は被害者がケガをする・死亡するケースもあります。空き巣が住人と鉢合わせた時、恐ろしいのが「居直り強盗」となってしまう場合がある事。

防犯対策は、家の資産・金品を守る以外にも、家族・自分の命を守るために最優先でやらなければならない事でもあります。

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